【STORY】
マンション1室の内装設計・施⼯です。
施主はご⾼齢のお⺟様で、お嬢様と同居のご予定。
そんなお⺟様が住みやすいお家にして欲しいとご要望をいただき、フルリフォームを⾏いました。
テーマカラーはピンク⾊。世の中が明るくなるようにと願いを込めてのご希望です。
扉のデザインや神棚の場所、壁や床の素材など、お⺟様の『こうしたい!』がたくさん詰まったお家です。
【シニアのためのバリアフリーこだわりポイント】 〜『こうしたい!』の実現〜
・将来を⾒据え、⽞関に⾞椅⼦が置けるスペース確保
・照明スイッチは⾞椅⼦でも⼊切しやすい⾼さに設置
・床は裸⾜で歩いた際、脚触りの良いヒノキのフローリング
・扉は幅を広げ、引き⼾
・段差のない、フラットな床⾯
・掃き出し窓からそのまま出られる縁側
・つたって歩ける⼿摺
・リビングに居るお⺟様の様⼦を⾒守ることのできるキッチン
・介護しやすいシャワールーム
・トイレの便座の位置を低く設置
〈リビング・ダイニング〉
洋室二間を繋げて広々としたリビングダイニングにしました。
床はお母様が大好きな富士山の麓で育った富士ヒノキ。木目が細かく綺麗で、脚触りも抜群です。
和室を想いおこさせる、本い草の畳ベッドを造作し、北面には山桜の無垢材で製作した神棚、向かいの壁一面にAVボード兼収納付の造作家具を設置しました。
掃き出し窓からそのまま出られる縁側。
リビングの床高と同じレベルのデッキを設置し、スムーズなお庭へのアプローチが可能となりました。
〈玄関〉
床はピンクとグリーンのタイルをご希望でした。
将来的に車いすを置くことも想定し、壁が傷つかないよう腰高までタイルを貼り、割れない姿見を設置しました。
玄関わきには出入しやすい様に折りたためる椅子を設けています。照明スイッチは車椅子でも入切しやすい高さに設置。
〈廊下〉
通路幅を拡張し、扉は引き戸を基本として、車いすが通れる幅を確保しています。
歩く際に支えとなる手摺を廊下や出入り口の扉横に設置。
〈キッチン〉
壁に囲まれたキッチンを見通しの良い形にして欲しいとのご希望を受けて、LD側を対面キッチンとし、コミュニケーションがとりやすく光の差し込む明るいキッチンにしました。
吊戸棚は引き下ろせて、使いやすい仕様です。
キッチンの奥にはお母様お気に入りのガラスモザイクタイルを貼り、かわいらしい印象に仕上がっています。
〈シャワールーム〉
湯舟のないシャワールームをご希望。お母様の入浴を手助けできる様、手すりも多く設置しています。
〈レストルーム〉
お掃除がしやすいよう便器は床から浮くタイプを希望されセレクト。
さらに小柄なお母様には規格寸法の便座は少し高いため、できれば低くして欲しいとご希望を受け、奥側の収納部分に工夫を加え、高さの調整を行いました。
竣工 | 2023年9月 |
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所在地 | 京都府 |